当院で、健康保険で『皮膚レーザー照射療法』としてレーザー治療が可能な疾患は、以下の7疾患のみです。
Qスイッチ付アレキサンドライトレーザー照射療法で治療が可能なもの
顔面に生後一年以内に発生する自然消退のない褐色~青色の色素斑です。眼球に発生する場合があります。思春期に増大したり、色が濃くなることもあります。
遅発性両側性太田母斑:後天性真皮メラノサイト―シスとも呼ばれ、20歳以降の女性に発生し、こめかみ、頬骨部、まぶた、鼻翼に両側性に発生します。
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典型的な蒙古斑は、生まれつき臀部・仙骨部に分布し、小学生になるころくらいまでには消退します。しかし、他の部位に生じるものを異所性蒙古斑と呼び、成長とともに薄くなるものの、完全消退せずに残る場合もあります。
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何らかの、ケガなどの外的刺激の後に、皮膚に色素が長期にわたり沈着する状態です。
例えば、自転車でこけて、傷の中にアスファルトの砂や、砂利が入って、傷が治った後も完全には出きらず、それが残って色が残っている状態です。
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色素レーザー照射療法で治療可能なもの
生まれつきの赤あざで、発生部位によって注意が必要な場合があります。
・四肢(通常1肢)に広範に発生する場合は、患肢の肥大・延長、潰瘍形成、静脈瘤などに注意する必要があります。
・顔面に広範に発生する場合は、緑内障、てんかんなどの脳神経症状、などの精査が必要です。
加齢とともに増大したり、暗赤色に変化してきたりする場合があります。
皮膚表面の赤みに関してはレーザー治療により改善・増大抑制が可能です。
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苺状血管腫の多くは生後1ヵ月以内に発生し、その後急速に大きくなり、生後3ヶ月~1歳でピークに達した後、2~10歳までに自然に改善していきます。そのため、昔は積極的な治療を行っていませんでしたが、苺状血管腫を自然治癒させた場合に紅色の部分が長期間続くと、凹凸の瘢痕を残し、醜状痕となることがあります。従って、最近では色素レーザーやドライアイスなどで早期に積極的に治療を行います。
治療はできるだけ早く開始するべきです。
当院は苺状血管腫の治療にレーザーとドライアイスを使用しています。
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真皮浅層にある毛細血管が拡張している状態を毛細血管拡張症といいます。一時的な炎症などによる毛細血管拡張ではなく、基本的には非炎症性で持続性に毛細血管が拡張しているものが治療対象になります。
肝機能障害や、ステロイドの長期投与などが原因になる場合もあります。
レーザー治療以外にはなかなか改善方法は少なく、範囲が広い場合は、写真のように一部マーキングしてテスト照射を行いながら本治療を行います。
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