基本的にニキビ治療とは、今現在悩んでいる赤いニキビを治すだけでなく、その後に発生するニキビ跡を残さないこと、そして、またニキビを繰り返えしてしまわないような肌質へと改善していくといった、それぞれの状態に合わせて、複合的ににアプローチしていきます。
たかがニキビ、されどニキビ。治療が意外と簡単だったり、すごくしつこくて難しかったり。ニキビ治療は本当に奥が深いと思います。
ニキビは陥凹性瘢痕、炎症性瘢痕、毛嚢炎、のう腫、色素沈着、シミ、等々、さまざまな皮膚トラブルを含んでいます。
良い外用薬が複数開発されていますので、内服・外用で複合的に治療をさせていただきます。
抗生剤、ビタミン類、整腸剤などを症状に合わせて処方しています。
ときどき漢方
漢方は、10年位前までは何種類か組み合わせて、よく使っていましたが、最近は私自身は使わなくなりました。おそらく、ディフェリンゲルが出てからはほとんど使っていません。とくに必要性を感じなくなったから使わなくなっただけですので、過去使用して調子が良かった等、ご希望があれば処方しています。
近年の新しいニキビ治療薬として保険外用剤として認可されているのが、
①アダパレン系
②過酸化ベンゾイル系
の2系統と、両方の合剤、抗生剤などとの合剤があります。(2008年10月、まずディフェリンゲルが認可されました)
どれも最初は赤くなったり、皮がむけたり、灼熱感・ヒリヒリ感、痒みを伴いますが、しばらく我慢していただくと落ち着いてきます。
通常、活動性のニキビに関してはデュアックを最初に使う場合が多いですが、使ってみた反応や肌質によって変更します。
活動性が高いニキビの場合は抗生剤の内服もしていただく場合があります。
ニキビに効果のあるブルーライトを含む広波長域の光を照射する治療法です。
保険の効く光線療法です。およそ15-20分くらいかかります。
一回ではなかなか効いたかどうかわかりませんが、6回以上するとかなり効いてきます。1クール8回です。週2回でおよそ1ヶ月間という計算です。
特に痛みも無く、気持ちいいとのことで、また、よく効くので好評です。