水ぼうそうは、2014年からすべての小児にワクチンを接種する定期接種が導入され、患者は劇的に減りました。
帯状疱疹は水ぼうそうの多い冬に減少し、子どもと触れ合う保育士らに発症の少ないことが知られていました。つまり、ウイルスに接する機会が多い職業の人は、免疫刺激が多く、免疫が増強されるからです。予防接種で水ぼうそうになる子供が減ると、免疫刺激が全体に減り、帯状疱疹になる人が増える可能性があります。
その刺激の代わりに、帯状疱疹ワクチンが認可されました。
◆費 用
7000円 (助成制度はありません)
◆以下の方は接種出来ません)
・明らかな発熱を呈している方(37.5℃以上)
・重篤な急性疾患にかかっている事が明らかな方
・ワクチンの成分でアナフィラキシーを呈した方
・免疫機能に異常のある疾患、免疫抑制をおこす治療を受けている方
・妊娠している方
ちなみに、このワクチンを開発したのは日本人で、大阪大学名誉教授だった高橋理明先生です。
ワクチンをお勧めする理由は、帯状疱疹及び帯状疱疹後疼痛の症状が、長期にわたり、日常生活に影響を及ぼす方が多いからです。
帯状疱疹とは
身体のどちらかにビリビリと刺すような痛み、それに続いて小さな水疱ができます。
身体の左右どちらか片方に神経の走行に沿って帯状に現れる水泡が特徴です。
年齢を重ね、免疫力が低下すると(多くは50歳以上)神経に潜んでいたウイルスが 再び活動を始め、帯状疱疹になります。
水疱は1~2週間でかさぶたになり、瘢痕治癒(傷跡)となります。
帯状疱疹になった場合は、まず帯状疱疹の治療(内服か点滴、痛み止めなど)を早期から開始する必要があります。これにより、その後の後遺症の出方がずいぶん変わります。
皮膚症状が治った後も後遺症としてピリピリした痛みが残り、悩まされる方がいます。こういった症状を帯状疱疹後神経痛と呼びます。
帯状疱疹後神経痛とは
皮膚症状が治っても、ピリピリする痛みが持続する事があります。これを帯状疱疹後神経痛といいます。