骨密度測定器(DEXA法)

骨密度測定器

骨密度測定 DEXA法(Dual energy X-ray Absorptiometry)とは2種類の異なるエネルギーを持つX線を用いて、骨量を測定する方法です。減少した骨量をいち早く見つけ、骨折を防ぐ為の予防と治療診断の手助けをするのが目的です。特に、DEXA法を用いた「腰椎」の骨密度測定は、骨粗鬆症の診断において、最も標準的な方法とされています。

 

骨粗鬆症とは骨がもろくなっている状態であり、骨折の原因になります。腰椎では圧迫骨折を起こしやすく、大腿骨頸部では転倒しただけで骨折することがあります。特に高齢になってからの大腿骨頸部の骨折は、そのまま寝たきりになってしまうことがあります。そのため、将来のQOL(生活の質)を維持するためには、定期的に骨密度の測定を行い、骨密度の減少を早期に発見することで、骨粗鬆症に対する適切な治療と予防を行なうことが重要です。

検査を受けるにあたって

食事などの制限はありません。
X線での測定なので妊娠している可能性のある方は医師に相談して下さい。
検査日より一週間以内にバリウム検査をお受けになった方は、バリウムが体内に残っている可能性があり、正しい検査が行えない場合があります。
咳がひどい場合は、体が動いてしまう恐れがあるため相談してください。

検査の流れ

測定する部位は、腰椎、大腿骨、前腕骨、全身 検査の前に、骨量の誤差を招く恐れのあるホック、チャック、ボタン、カイロ、コルセットなど外して いただき検査着に着替えていただきます。
仰臥位(あお向け)に寝ていただき足を持ち上げた状態、または軽く足を広げた状態で測定します。検査時間は、10分程です。

骨粗しょう症の治療

基本的には内服治療ですが、その他、週1回の注射による治療があります。内服治療は、1日1回の製剤や、週1回のもの、月1回のもの、など、さまざまです。骨粗しょう症の程度により、判断させていただきます。